自分は個人依頼を、とりわけ性癖にコミットする上では、良いものと考えている
しかし、難しい事情があってNGにしているものがある
それについて書いておきたい
SKIMAで個人依頼を受ける際にNGにしているものは4つ、残虐・児童性愛・異種・スカ
(このうち児童性愛だけ事情が特殊なので除外して3つとして考える)
少し古い時代、一般・R18問わず「過激さ」を競いあっていた時代がある
映画や漫画が儲かるものとして注目され、資金が投入されクオリティが上がっていった一方で、飽きられてくるとその対策としてより強い刺激を求めて過激さを求めたのだと思う
特に残虐表現は顕著で、特にレイプ性癖とセットにされていた
しかし、性癖に刺さるかどうかは過激さとは何の関係もない
飽きた人が(それは表現者だったかもしれないし編集者だったかもしれない)「とりあえずやってみた」、でしかない
だが、当時は「過激なことをしないと売れない」とか「勢いをなくした作家は過激なことをしないといけない」とか本気で言われていた
結局、本質的でないそれらは勢いをなくしていったようだ
時代がかわってSNSの時代に入ると人に見てもらうことはRTなどの拡散が重要な要素になる
いわば人間がインフラのようになる時代なのだが、こうなってくると上記3つのような不快な印象を与えるものは完全に障害になる(SNS時代に伸びてきた特殊性癖は人に不快な印象を与えない物がほとんどだ)
多くの人には不快な表現はブロックの対象であり、下手をすれば凍結にも繋がりかねない
このようなものだから不快性癖は狭いコミュニティに引きこもることになるのだが、
特殊性癖依頼の形で自分に飛んでくることがまだある
レアな性癖は個人依頼で回るべき、というのは持論だがこれらはNGにせざるをえない
ぼく自身は過激さを競っていた時代にもそれらを嫌っていたタイプの人間であり、やらせようとした編集者と出版社ごと決別したほどの人間であり、やりたいけどやれない、でもない
おそらくSNSは以前ほどの勢いをなくしたとはいえまだまだ重要なインフラであり続けると思うので、今後もこれらのようなNG項目は増えこそすれ、減ることはないだろう