イベントの規制も撤廃され、世間的にコロナ明けの雰囲気が作られようとしている感じがあります。しかし、どこかどんよりとした雰囲気は引きずっているようなでもあります
(実質的に解決したわけではないのですから当然なのですが)
一旦、ここでイベントについて今の自分の考えをまとめて書いておきたいと思います
まず自分の作品作りの周辺については、コロナ禍の時期を通して個人依頼とFANBOXでのサブスク支援下での創作でほぼ埋められていたという状態でした
これはどちらかというと「有り難い」状態でもありました
というのは、個人依頼は依頼者(読者)の念によって、FANBOXでの作品は制作者の念でほぼ作られるからであり、とても純度の高い状態でした
一方では、即売会や委託販売・商業出版物というのは事業者の影響があります
必ずしも自分の作りたいという思いの純度の高い環境ではないわけです
集中と選択の起きやすい環境でもありギャンブルな性格も強いです
イベント参加費をはじめとした諸費用も重く、中間業者のマージンも軽くありません
買いに行く人にも多くの負担があります
ITが普及していない時代には仕方なかったとはいえ、グローバルな視点で見れば印刷物はやはり読まれないものになりつつあるのであり、「そこまでしてあの世界に戻っていかなければならないのだろうか?」という気持ちが正直あります
同人誌はすでに大衆消費の領分にあると自分は考えるのですが、「大衆消費」とはなんでしょうか?
安いこと、沢山の人が同じものを消費し気持ちを共有すること、手軽であること、必ずしも個人が欲しいものではないこと、ある程度の信頼性があること、よくわからないオジサンが無責任にヤジをとばしてくること、その流通のためにインフラとプラットフォームに多くのお金がかかってきたこと…
「ハレの日の雰囲気」の楽しさは代えがたいという人もいるのもわかるのですが
もう一つ、考えてることが「あおり」についてです
「扇動と扇情」、ソーシャルとスマホの普及の影響でしょうが、そのような特徴の強い作品が多くなりました。SNSから広告、政治に至るまで「煽り」に満ちていたと思います。そして、「煽り」はイベントととても相性の良い組み合わせでした
しかし世間の多くの事件を経て「あおり」はただの「害」だったのでは?とそう感じるような時代に移っていっているように感じてもいます
イベントが戻ってくるにしても「扇動」に満ちた空気のイベントは戻ってきてほしくないな…、というのが正直な気持ちです
とはいえ、イベントはやはりそういうものであろうとし続けるとは予想します
なのでイベントが本格的に再開する方向でも、これから先も自分は「サブスク支援を起点」とするスタイルは続けますし、イベントを優先度を上にすることはないでしょう、個人依頼もまたイベントより優先します