最近になって気づいたこと
「自己肯定感」という言葉がちらほら耳につくようになった
これは何だろう?
ソーシャルが盛り上がりかけた頃、WEBの開発者が「承認欲求の強いアーチストの志望者」を集めて宣伝させればサイトの広告宣伝費をタダにできる、と豪語していたのを聞いた。
漫画家としては、かなり気分の悪い話だが一理あるとは思った
今、SNSを見ていて、承認欲求で作品を作っている人が生き残っているだろうか?
とてもそんなふうには見えない、そういう時代はとっくに終わってしまった
では今起きている変化はなんだろう
TLを眺めていれば綺麗なイラストがどんどん流れてくる、つまりタダ見できる
技術情報も、政治経済、国際時事、いろんな情報が素早く流れてくる
インターネットは今もなお、フリーライドの世界(著作者にとっては酷い世界だが)
何もせず、簡単に、便利に、欲しい、情報が自動で手に入る
その先は?
どうも、ここに追加されたのは「自己肯定感」のようだ
つまり、簡単に便利に欲しい’且つ自己肯定感を満たしてくれる’情報が自動で手に入る
自己肯定感を満たすというのは、多分これはキャバクラ嬢のやるトークみたいなもので、自分に都合の良い、気分を良くさせてくれる言葉であること
ひょっとしたらもう、自己肯定感を満たしてくれるならその人に必要な情報ですら耳を傾けてない可能性もある
そんな環境で「自分が何であるか」をソーシャルで表現していても、果たして耳を傾けているだろうか
自分はあまりこういうのは元々好きなタチではないので、人にそういうのを求めないし自分もあまりやってないつもりの苦手な方のものだ。これがソーシャルメディアのゴールなら、自分はまだ権威主義的なマスメディアの方に好意的だと思う