性癖というは基本的に100人いれば100種はあると言えるくらい、個人間でばらばらなものだと考えています
一方で100人が100人、「いいね」と言う様なメジャーなものもあります
そう考えると、商業のエロってなんだったのだろうか?、と最近考えていました
個人の案件は明確です。1万とか2万とか払って、自分のためのニッチな性癖を満たしてもらう、1枚の絵に
これが商業の、となると1万部くらい刷って1万人の性癖を満たす。一人が払うお金は200Pの漫画に、1000円支払い、作家の手元には印税と原稿料200P分程、1Pの原稿はいくらになるか…、まぁ金額の話はひとまず置いておきます
前者は「100人に一人」のニッチ性癖、後者は「100人が100人」のメジャー性癖
ITの発展で送金システムが普及したおかげで「100人に一人」の方が伸びてきた、と考えています。
メリットは多くあります。
回収失敗する可能性が低いこと、中間業者の不正に遭う可能性が低いこと、買い手の要求がよく伝わってくると言うこと、etc…
また、メジャー性癖の担い手は総じて画力で戦っている人がほとんどという傾向もあります。10年前くらいなら一般商業のクオリティの高い作画のアシスタント経験者・漫画化志望者が、それだけで食えなくてエロに流れてきたパターン。最近でなら、ソシャゲバブルがはじけて、イラストだけで食えなくなったイラストレーター。
要するに他所で作画技術と画力を鍛えてきた人が、「100人が100人の性癖」を勉強して作る、という流れが一つのパターンになっていると考えています。これが逆に、メジャー性癖を戦いたいので画力を鍛えよう、とはなかなかモチベの上がる話ではない様に思います
個人案件は、エロは好きだが画力にコミットしたいわけではないとかキャリアに残したくない人には良い選択だと考えています