漫画作りについて

僕自身は2、3年前まで漫画を描き続けることを生業にすることにこだわっていました。今はそうではありません。

イラストやゲーム用途といった媒体や方式は新しい技術や頒布経路が次々生まれてくるため、拘ることに意味がないと思うようになったからです。
また、昨今はせどりや派遣会社のような、物や人を右から左に動かすだけで儲ける商売が横行していて、編集者やクライアントの中にはそういったスタイルに近づけてくる人たちが散見されています。漫画にもその取扱うジャンルにも関心がなく、消費者のことにも生産者にも興味を持たず、ただ安く買って高く売るだけの残念な人たちです。

そういった人たちと関わることで不利益を受けないためには、「漫画家」という肩書きにはこだわらないようにした方が良いと考えていて、また、商業や同人といった「経路」についても拘らないようにした方が良いと考えています。

最も重要と考えるのは信用であり人脈で、スキルや現金、資産のことは重要視しないようにしようともしています。

エロ漫画は(作ることそものものはやめるつもりはありませんが)信用や人脈のためには、あまりならないためその肩書きを終わらせることはちょうど良かった時期だった、とも考えています。