その後、秘密の一週間のシリーズは繰り返し再販していました
ほとんどの売り上げは虎の穴に依存していました
表面的には東方ジャンルのサークルとして活動してるような体裁でしたが、売り上げは大半がこちらでした
年間での売り上げが1000万を超えたあたりで税務処理に不安を覚えたため、税理士と契約するようになりました
この期間、アシスタントは全くと言って良いほど使っていませんでした
お金が余っているような状態だったのでいくらか声をかけていましたが、持続的に仕事を任せられそうな人は見つかりませんでした
良い風に言えばマイペースに、好きに創作してお金もあるけれど悪く言えば孤独でもありました。この期間、漫画作りに関して、締め切り以外に苦しんだことはありませんでした
あるコミケで壁配置だった時に隣に有名な方がいたのですが、グッズやポスター、売り子などで装飾されない僕のブースをみて、「かわいそう」と言っていました。要するに、僕みたいなサークルが壁に配置されると、「いじめみたいで」可哀想ってことのようでした。行列対策を理由に机を離し、距離を置かれましたが、意図は丸わかりでした。自分の隣に相応しくないのが来たので距離を置きたかったのでしょう。
元々、即売会で売れっ子になることには興味がなかったので不思議なほどいやな気分にはなりませんでした。改善する気もありませんでした。「まぁ、壁の人らなんてこんなもんだろうな」、とは思っていしたし。でも一方では、早めにこんな場所は切り上げにしたいと思い始めた瞬間だったように思います。