当時、とにかく、どこかアシスタントを入れるところを探そうと考えてた自分はひとまず持ち込み原稿を作ったほうが良いだろうと考え、1ヶ月かけて30Pほどのオリジナルの漫画を描き上げました
しかし、読み返してみると自分でもうんざりするほどつまらなく感じる
アシ希望を出すために、技術的なことをつめこみすぎたのだと思いました(と言っても大したレベルじゃないけど)
それでも持ち込みにしてしまえば良かったのに、それを郵送で賞に出してしまいました
何か、ヤケになっていたのだと思います
アシスタントの希望の旨もつけていたと記憶しているのですが、結局その後、何の返事もありませんでした
この時、自分が別の判断をしていたら今の自分の状況は全然違ったものになっていたかもしれない…(o・ω・o)
そうやって時間を無駄に過ごしている間に貯金が減っていってることに気づいたので、当時はまだ珍しかったWEBの漫画の案件に申し込むことにしました
この仕事は途中でクライアントのほうがポシャり、原稿料も入ってきませんでした
仕方なく、アルバイトを始めることにしました
池袋にある古本屋でした
古本屋を選んだのは、本の売れ方を眺められると考えたからであり、きついバイト仕事だとヘトヘトになって原稿を描く気がなくなることを恐れたためでした
アンソロの案件も当時やってたと思いますが、ちょっと記憶がさだかではないです
その古本屋の社長が、ぼくがプログラミングができることを気づいて、ネット販売用のホームページを作るように話かけてきました
一緒にバイトをしていた東工大の学生の人もよばれていました(彼はコードがかけなかったのですが)
ちょっとかじったPerlを思い出しながらかなりこじんまりしたcgiの販売用のサイトをつくりました
20万円位もらえたので、かなり家計が助かりました
社長の席にいつのまにかwindows98のPCが鎮座していました
セキュリティもへったくれもないやつだったので、いずれ本職の人のものに切り替えていったほうが良い、と進言しましたがその時は聞いてもらえませんでした
PCブームに乗ろうとしてるおじさんを騙しているような、居心地のよくない気分がしていたのですが、注文がどんどん来ていて、ちゃんと機能していることに驚きました.注文がはいっていたのはどれもよくわからない高値のプレミアムの本で、マンガ本の様子を見たがって古本屋にバイトにきた自分には、こんな世界があるのだと不思議な気持ちで眺めていました
さすがに長年古本屋を経営しているだけあって、ビジネスの知見の高さを見せつけられる思いでした
ただの情弱おじさん(失礼)ではなかった!
そうこうする間にアシスタント先の希望がとおったのでそちらでアシスタントとバイトを掛け持ちするようになりました